新・オスマン帝国外伝のムスタファは史実では…キャスト紹介も

新オスマン帝国外伝で、常に物語の要となってくるムスタファ。アフメト皇帝の弟だけど、兄弟殺しの憂き目にあわずに生かされたために、常に反乱分子に利用され続ける憐れな皇子です。

アフメト即位の時に、いっそ殺されていた方がよかったのではないかと思われるほど、数奇な人生を送るムスタファは、史実では本当にドラマのような人物だったのでしょうか。調べてみました。

ドラマのネタバレも含んでしまうため、見たくない方はご遠慮くださいね。

蓮

※このサイトは実際に海外ドラマを見ていただきたいなという理由から、完全ネタバレではなくオチは隠しております。続きは動画でお楽しみくださいね。→Hulu

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新オスマン帝国外伝のムスタファの史実はなんと

ムスタファ1世はどんな人?

  • 名前:ムスタファ1世、オスマン帝国の第15代皇帝
  • 父:メフメト3世…第13代皇帝
  • 生きた年代:1592年~1639年
  • 皇帝在位期:1617年11月22日~1618年2月26日、1622年5月10日~1623年9月10日(2回在位した)

子どもの頃の愛くるしいムスタファ皇子は、サフィエやハリメの権力欲に利用され続け、ついには塔に幽閉されました。ここまではドラマも史実も同じ。

ムスタファは11歳から25歳まで、なんと14年間も塔の一室に幽閉されていたのでした。また、1度目と2度目の在位の合間の約4年間も、ドラマでは監禁されていたとされています。

その後、アフメトの死後にオスマン帝国では慣例が作り替えられます。

  • 旧「皇帝が即位したら、その兄弟は反乱の芽として処刑される」
  • 新「兄弟殺しを廃止し、皇帝が亡くなった時に、年長の皇子の相当なものが次の皇帝となる」

ドラマではキョセムが新慣例を捏造して作ったことになっており、史実でも「そうじゃないか?」と言われています。

キョセムはオスマンとメフメト・ムラト・カスム・バヤジト・イブラヒムという5人の皇子を抱えており、アフメト亡き後子どもたちの処刑を防ぎたいために、新慣例を立てたのでした。

そのためキョセムはアフメトの死後、ハリメにそのことを告げて弟のムスタファを即位させます。

蓮

ハリメはさっぱりとキョセムを裏切って、ムスタファの母后として権力をふるい、キョセムの子どもたちを殺しにかかりますがw

皇帝の長子ではなく弟が皇位を継承したのは、1299年から続く長いオスマン帝国の歴史の中で初めてのことでした。

兄弟殺しの慣習

ムスタファ即位を強く望んだのは、母のハリメよりも、むしろキョセムでした。

キョセムにはたくさん皇子がいて、ムスタファを殺すことによって「皇帝即位の時の兄弟殺し」の慣習が復活してしまうと、我が子の命が危険だと考えたからです。

ムスタファ1世を即位させたものの、その後精神疾患によりすぐに政権をオスマン2世に移し、オスマン2世が歩兵部隊の反乱で殺された後に「つなぎ」としてムスタファを復位させたものの、態勢を整えるとすぐに精神疾患を理由に退位をせまるなど、キョセム権力の陰で利用された憐れな皇帝でした。

しかし、ムスタファを即位させたという事実は、後の兄弟殺し廃止を後押しし、キョセムの息子のムラト4世の次に、再びムラトの弟のイブラヒムが即位するなど、一族の年長者でふさわしいものが即位するという流れを作りました。

兄弟殺しの慣習がなくなったことは、一見いいことに思えますが、ムスタファの幽閉の末の精神疾患は悲劇でしかなく、ドラマを見ていても「いっそ殺された方がましではないのか」と何度も思わされます。ドラマの主役のキョセムはよい風に描かれていますが、史実を見るとムスタファの運命は悲劇でしかありません。

更に、時代の文明化も後押ししていますが、兄弟殺しの慣習亡き後しばしば、存命の兄弟皇族を盾に反旗を翻す勢力が増し、結果オスマン王朝は1922年に廃止。現トルコに政権を奪われます。

蓮

反乱の理由にならないという点で、兄弟を殺して唯一絶対の権力集中がよかったのかな…なんて思いました。

ムスタファ1世前後の皇帝一覧

  • スレイマン1世(第10代皇帝)…オスマン帝国外伝の主人公で、オスマン帝国最盛期を築いた皇帝
  • セリム2世(第11代皇帝)…スレイマンの子どもで愚鈍で酒飲みで知られていた。在位8年。
  • ムラト3世(第12代皇帝)…セリムとヌールバーヌの子ども(セリムとヌールバーヌの末路はこちら)。女好きで子どもが20人以上いた。
  • メフメト3世(第13代皇帝)…セリム、ムラトと同じ「無能な皇帝」として知られている。即位時に19人の兄弟を殺し、そのあまりの残虐性が史実に残されている。
  • アフメト1世(第14代皇帝)…13歳で即位。温厚で信心深い皇帝として知られている。妻のキョセムは後世に名を残す権力者となった。
  • ムスタファ1世(第15代皇帝)…アフメトの弟で、14年間幽閉の末、皇帝となった。長い幽閉生活のため、精神を病んでいる。
  • オスマン2世(第16代皇帝)…アフメトとマフフィルズの子ども。メフメト3世時代から続く歩兵隊の反乱の対策として、エジプトに遷都し、新たな軍団を作ろうとしたため、歩兵部隊に囚われて殺害される。戦に出るときに反乱の芽を摘むために、弟でキョセムの息子のメフメトを処刑した。
  • ムスタファ1世(第15代皇帝)…オスマン2世が歩兵部隊に殺されたため、復位した。後に精神疾患を理由に退位させられる。
  • ムラト4世(第17代皇帝)…キョセムの次男で11歳で即位。信心深く頭のいい皇帝として知られている。厳格な性格で、コーヒーやたばこを国民に対して固く禁止したと言われている。弟たちを処刑したが、末の弟のイブラヒム処刑だけは、母キョセムによって阻止された。
  • イブラヒム(第18代皇帝)…キョセムの末子。

新オスマン帝国外伝のムスタファの役者さん情報

  • 名前:ボラン・クズム(Boran Kuzum)
  • 生年月日:1992年10月1日
  • 出身地:トルコのアンカラ
  • 新オスマン帝国での役柄:皇帝アフメトの弟で、即位時に慣例にならって処刑されずに命を救われる。そのためにその後何度も反乱者に利用され、新皇帝として祭り上げられる。反乱を危惧したアフメトによって塔に幽閉される。

ドラマであのような役柄だったので、実物はどうだろう…と思っていたけど、普通に快活でイケメン俳優さんでした。演劇学校で磨きをかけた演技力は素晴らしく(ムスタファ役がとにかくすごかったw)、新オスマン帝国外伝以外でも数々の賞を受賞。

今後ハリウッド映画とかでも活躍しそうな予感がします。

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