オスマン帝国外伝・ムスタファはなぜ死んだ?画像多数&役者情報も!

世界で8億人ものファンがいるオスマン帝国外伝で、第一皇子として高い人間性とイケメンぶりを発揮していたムスタファ皇子は、なぜ死なねばならなかったのか?

 

史実とドラマ内の解釈を踏まえてまとめてみました。

 

オスマン帝国外伝では、ムスタファだけじゃなく多くの人が死んでいきますが、「悲劇」と片付けるにはあまりにも惜しい死として、ムスタファの死を惜しむ意味で、調べてみました。

オスマン帝国外伝・ムスタファはなぜ死んだ?


ムスタファは最年長の第一皇子で、第二皇子~第五皇子までの5人兄弟として知られています。(もう一人早世した皇子が一人いる)

 

  • マヒデブラン…ムスタファ
  • ヒュッレム(ロクサリーヌ)…メフメト、セリム、バヤジト、ジハンギル

 

と、第一皇子のムスタファだけ母親がマヒデブランという女性でした。そして、当時のオスマン帝国には「誰かが皇帝に即位したとき、その兄弟は反乱を起こす可能性があるため、処刑しなければならない」という非情な慣習がありました。

>>オスマン帝国外伝・美人ランキングでマヒデブランは何位?

兄弟殺しの慣習はいつからいつまで?

1389年にオスマン帝国第4代皇帝として即位したバヤジト1世が、即位後に人望のあった弟をはじめ、皇帝の座を確かなものとするために兄弟殺しをしました。これこそが、オスマン帝国の「皇帝に即位したら兄弟を殺す」という非情な慣習の始まりとなったのです。

13代皇帝のメフメト3世が1595年に皇帝になった時に、19人いた兄弟と、妊娠している側女たち全てを海に沈めるなどして殺し、そのあまりに非道な光景が語り継がれ、メフメト3世の息子のアフメト1世が1603年に皇帝になった時に、兄弟殺しの慣習は亡くなりました。

1389年~1603年まで続いた皇族の悪夢として、兄弟殺しの悲惨さは語り継がれています。

オスマン帝国外伝のムスタファの死の原因は、まさしくこの「兄弟殺しの慣習」によるものです。

つまり…

ムスタファが即位したとたんんに、ヒュッレムの5人の皇子は殺される運命にあったのです。

 

だからこそドラマ内でヒュッレムは、あれほど執拗にムスタファを攻撃していたのです。

 

兄弟を殺されないために、ミフリマーフは実の兄ムスタファを死に追いやったのです。

オスマン帝国外伝のドラマの大ファンの私は、ヒュッレムやミフリマーフが本当に非情な人間だったとは思わず、子のため、兄弟のための鬼子母神であったのだと考えています。

蓮 驚き

(ヌールバーヌも鬼子母神って点では同じなんだけど、ヌールはなんだか好きになれない…)

ムスタファ皇子の人生・ダイジェスト


本名はシェフザーデ・ムスタファ。

  • 1515年…スレイマンの第一皇子としてマヒデブランより生まれる(マヒデブラン15歳の時w若すぎ)
  • 1520年…スレイマン皇帝になる
  • 1521年…第二皇子のメフメトがヒュッレム(ロクセラーナ)より生まれる
  • 1533年(18歳)…マニサに赴任
  • 1542年…(27歳)アマスヤに赴任
  • 1543年…メフメト死亡
  • 1554年…(39歳)処刑される

オスマン帝国外伝のドラマ内では、ムスタファは1男1女をもうけており、ムスタファの後宮で一番勢力があった女性はルメイサと言われています。ルメイサはシーズン4の序盤になくなってしまい、途中からミフリュニーサという架空の妃が出てきて1男をもうけますが、ドラマの創作であり、史実はルメイサこそムスタファの愛妾であったと言われています。

 

ルメイサはオスマン帝国外伝のシーズン3の終盤に、ベネチア商人であるルメイサの姉とムスタファのやり取りの中から存在が浮かび上がります。シーズン4ではムスタファとのラブラブが見られるかと思っていたけどあっさりと敵の手に落ちて活躍の場はありませんでした。

 

ムスタファは国民にも「優しい皇子」「優秀な皇子」「正統な皇子」(←ヒュッレムはロシア女と揶揄され、結婚によりハーレムを出たために、ヒュッレムの子は正統ではないと度々揶揄されていました。)と言われ、特に歩兵常備軍(イェニチェリ)からの絶大の支持を得ていました。皇帝はハレムの奴隷に皇子を産ませ、その中から次期皇子を選ぶという慣習の元では、ムスタファこそ唯一の正当な皇子だったんですね。

 

またムスタファは、地中海の赤ひげの呼称で知られていた大海賊のフズル・ハイレディン勢力からも支持を得ていたため、その強調のためにフズルの娘・ミフリュニーサとの恋愛模様が印象深く描かれたと思われます。

 

ムスタファが死んだシーズンとエピソードは?


ムスタファが死んだのは、シーズン4のエピソード50です。

>>その頃のあらすじネタバレはこちら

蓮 驚き

もうこのころ、ドラマを見ているのが本当に辛くて辛くて仕方なかった…

 

オスマン帝国外伝でムスタファが死ぬまでの流れ

ムスタファは常に父をしたって、慣習に忠実に生きてきました。

途中で退場したイブラヒム宰相をはじめ、海軍提督のフズル・ハイレディンや歩兵常備軍、そしてヒュッレム勢力以外のすべての皇族勢力はムスタファを支持していました。

 

次期皇帝はムスタファであると国民も信じて疑いませんでしたが、ヒュッレムは兄弟殺しの慣習で我が子たちが殺されるのを防ぐために、ムスタファにありとあらゆる策略を仕掛けます。

 

それによってムスタファは「次期皇帝が治める県のマニサ」から「アマスヤ」に左遷させられ、度重なる冤罪によって父スレイマンの不興をかいます。(ドラマではミフリュニーサとの秘密の結婚で一番叱られてたから、ムスタファにも非があったように描かれてます。)

 

年老いてきたスレイマンは、歩兵常備軍や海軍提督、そして国民の熱い支持を受けるムスタファを次第に脅威に思うようになり、ムスタファに皇帝の座を奪われるのではないかと危惧してきました。その不安に付け込んだヒュッレムやリュステムの作戦が、ムスタファ処刑の決め手となったのです。

 

1553年、リュステムはムスタファに「コンヤに兵を連れて移動しろ」とスレイマンの命として伝え、スレイマンには「ムスタファが反乱を起こして攻めてくる」と伝えました。息子を信じ切れなかったスレイマンは、何も知らないムスタファが天幕に来たところを、部下に命じて絞殺させました。この部下はリュステムの腹心であったと言います。

 

ドラマでは「なぜムスタファは反乱を起こさなかったの?」の答えが鮮明に描かれています。ムスタファは父親に対する愛と敬意を忘れずに生きており、父が亡くなった後に皇帝になるつもりだったからです。

 

ムスタファが皇帝になっていたら、バヤジトやジハンギルを殺してた?

オスマン帝国の「皇帝の座に就いたときに兄弟を殺す慣習」は1389年~1603年の間に続いています。

 

セリムの息子のムラトが亡くなった時に、メフメト3世がムラトの19人の子どもを惨殺したことより、その更に次の皇帝のアフメト1世が兄弟殺しの慣習をなくしました。

蓮 驚き

しかしこのアフメト1世も、弟を「黄金の鳥かご」と呼ばれる塔に幽閉して、皇族の血を絶やさぬために生かしただけで、残酷さは変わらない気がします…

このアフメト1世は13歳という若さで即位したため、以降の皇帝は、「皇帝の子ども」だけではなく、皇族の中の年長者の中から選ばれるように改変されました。

 

皇帝が変えようと望むならば、悪習は変えることができるようなので、ムスタファが皇帝に即位したとしても、ジハンギルやバヤジトを殺すとは思えませんよね。バヤジトは血気盛んだから何かの怒りにふれて、同じ運命をたどったかもしれませんが、ジハンギルは協力者として一緒に国営に努めていったと想像できます。(したいです)セリムは…わからんけどw

 

ムスタファを演じた役者さん情報

大人のムスタファ…メフメト・ギュンスーシュ

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  • 名前:メフメト・ギュンスーシュ(Mehmet Günsür
  • 生年月日:1975年(2020年で45歳)
  • 出身地:トルコのイスタンブール
  • 身長:178cm
  • デビュー年:1989年~
  • 結婚:1回
  • 子供:3人(息子1人、娘2人)

オスマン帝国10代皇帝スレイマン1世の息子を演じたのは、メフメト・ギュンスーシュはタタール人の父と母を持つタタール系のトルコ人俳優です。

(トルコ系民族のタタール人はロシア革命あたりに亡命してトルコ国籍を取った方が多くいるそうです。)

オスマン帝国外伝ではマルコチョールと並ぶ2大イケメンっとして大人気のキャストです。

ギュンスーシュさんは子供の頃から容姿端麗でテレビCMに出演していたそうです。

トルコのイタリア人学校に通い、イタリア語が堪能。英語とフランス語も話せるそうです。

イタリアの舞台に出演したり、アメリカのドラマに出演したりと、世界中を飛び回っているようです。

2006年に結婚した奥様はイタリア人で、3人のお子さんに恵まれています。

トルコのユーチューブ番組に出演していましたが、イケメン過ぎてほれぼれしますね!

>>オスマン帝国外伝、他のキャストの役者さん情報

さいごに

オスマン帝国外伝は史実を元にしたドラマなので、結果は決まっているんです。

が…

ドラマの作り方があまりにも巧妙で魅力的なので、登場人物にものすごく感情移入しちゃいます。

そして「あぁ…ムスタファが皇帝になっていたらなぁ」といつまでも思っちゃうんですよね(笑)

シーズン1から最後までのあらすじネタバレを全てと、キャスト情報や、登場人物の史実を鮮明に調べて記事にしているので、他の記事もぜひご覧ください。

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