ミフリマー・スルタンの驚きの史実…オスマン帝国外伝の役者情報も!

オスマン帝国外伝の、ヒュッレムの娘のミフリマーフ。太陽(ミフリー)と月(マーフ)の姫と呼ばれ、オスマン帝国皇帝の父親のお気に入りの娘。

喜ぶ

シーズン3で大人になって、めっちゃきれいになりましたよね。

今後オスマン帝国の権力争いに大きく関わって来そうなミフリマーフの運命がどうなっていくのか気になって、史実を調べてみました。

ちなみに…

>>ヒュッレムの怖すぎる史実と、死因はこちら

おいおい、ドラマ楽しみにしてるのに、ネタバレするなよ、と思われるかもしれませんが、オスマン帝国外伝のドラマはあくまでも「史実をもとにしたフィクション」なので、史実とは違った流れになる可能性、ありありです。

あくまでも史実としてのミフリマーフの人生をご覧ください。

ドラマのネタバレ要素もあるから、見たくない!方はここまでで!

トルコの大奥、オスマン帝国外伝、めっちゃ面白いです!

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オスマン帝国外伝、ミフリマーフスルタンの史実

ミフリマーフとは?

ミフリマーフの史実
  • 1522年:誕生、父はスレイマン(オスマン帝国の皇帝)、母はヒュッレム
  • 1536年:リュステムと結婚
  • 1578年:死亡、父と同じ墓に埋葬される

    オスマン帝国が栄華を極めた時代に、皇帝の娘として生まれ「月の姫」と呼ばれ慈しみ育てられたミフリマーフ。

    焦る

    ミフリマースルタン、ってwikiに出てくるけど、「フ」を語尾につけないのかな?

    ミフリマースルタンは誰と結婚?

    ミフリマーフはリュステムと結婚しました。

    リュステムと言えば…オスマン帝国外伝のシーズン3で、ヒュッレムの手下としてイスケンデルから送り込まれた男性として初登場しました。

    >>リュステム登場のあらすじ記事はこの辺

    ヒュッレムの手下としてイブラヒムに警戒され、テケ県への左遷を告げられるなど、政治的立場もイブラヒムと対立していました。

    その後イブラヒムの愛人だったニギャールの夫となりますが、心は早いうちからミフリマーフに恋していたようです。

    ヒュッレムの手下としての暗躍能力がめっちゃ高くて、計算高さや権力欲はすごく伝わってくるけど…

    ミフリマーフの相手としては高齢すぎるような…。

    でも、ミフリマーフと結婚後に、大宰相になり、その後オスマン帝国の統治をまかされます。

    リュステムは史実でも、1544~1553年と、1555~1561年の合計15年間もオスマン帝国の大宰相をつとめ、シーズン4では国庫を潤したその働きを、スレイマンからほめたたえられています。

    2019年9月現在のシーズン3の放送では、ミフリマーフはタシュルジャルに夢中で、リュステム眼中になし…

    リュステムとは母ヒュッレムが権力を握るための政略結婚として描かれており、ミフリマーフの方からリュステムへの愛は全くありませんでした。

    >>長い結婚生活の末、2人はどうなった?

    タシュルジャルは対立勢力のムスタファの腹心だったためにミフリマーフの想いは叶わず、リュステムとの結婚後に史実では娘1人、息子2人を授かっています。

    2人の冷たすぎる結婚生活は、シーズン4で鮮明に書かれていますが、権力争いに翻弄されたミフリマーフを、少なくともリュステムは本気で愛しているように見えたことが救いですね。

    ミフリマーフ、ムスタファとの権力争い

    ミフリマーフはムスタファとの権力争いにも関連している、と史実でも言われています。

    が、地中海もいくつかの対戦を経てきたためか、その史実の事実確認はあやふやな感じで伝わっていますね。

    ドラマ内ではシーズン4で、ミフリマーフがムスタファの死に関わっていることが描かれていますが、その後罪の意識にさいなまれている様子も伝わってきます。

    • 1543年:メフメト死亡(病死)
    • 1553年:ムスタファ死亡(処刑)
    • 1553年:ジハンギル死亡(ムスタファ処刑の翌月)
    • 1558年:ヒュッレム死亡(インフルエンザ)
    • 1561年:バヤジト死亡(覇権争いでセリムに負ける)
    • 1561年:リュステム死亡
    • 1562年:ギュルフェム死亡
    • 1566年:スレイマン死亡
    • 1574年:セリム2世死亡
    • 1578年:ミフリマーフ死亡

    オスマン帝国外伝では、次々と登場人物が死んでしまいます…。

    泣く

    私はムスタファ・バヤジトの死が悲しいです。

    オスマン帝国の法例で「即位したら争いを避けるために兄弟を殺しても良い」とあります。

    「ミフリマーフとリュステム、ヒュッレム、そしてスレイマン」が「ムスタファ」と対立したのは、

    ムスタファが即位したら、ヒュッレムの産んだ子どもがすべて殺される恐れが常にあるからです。

    この件に関しては「法令を早く変えれば?」と思ってしまいますよね。

    セリムとヌールバーヌの今後と死因」の記事でも書きましたが、スレイマンの2代後の皇帝が即位するときに、19人もの兄弟殺しが行われ、そのあまりの悲惨な光景から、「即位したら兄弟を殺す」という慣習はそれ以降なくなりました!

    兄弟殺しを失くした、アフメト皇帝の妻のキョセム妃を主人公とした新オスマン帝国外伝も、面白いですよ!

    新オスマン帝国外伝~影のキョセム~のあらすじやキャスト【まとめ】

    兄弟で各地の県を治める方がいいよね。と思っていたけど…オスマン帝国が、この群雄割拠の激戦地で623年も継続した帝国を築くことが出来たのは「兄弟による骨肉争いを避けたから」という理由もあったのです。

    >>オスマン帝国が滅びた理由…強かった本当の理由も

    兄弟殺しの慣習が亡くなっても、反旗を翻される恐れはあったため、アフメト皇帝の弟のムスタファは塔に幽閉されたそうです…。更にアフメトの息子のムラト皇帝の時も、やっぱり兄弟は「生かすけど幽閉」という方法をとっています。

    泣く

    それはそれで嫌だw

    マヒデブランはどうなる?

    マヒデブランはムスタファの処刑後、ブルサで隠居します。

    オスマン帝国外伝のシーズン1・2の頃のマヒデブランは好きになれなかったけど、シーズン3のマヒデブランはそこそこ貫禄も出てきて、マニサで家族に囲まれていい感じだったのに、残念です。

    ムスタファの死後起きた、ムスタファ支持派の反乱を支援したとして、財産を全て没収されて貧困の中で暮らします。

    ムスタファの遺児の男子は殺されたけど、女子は残されて他県へ嫁ぎました。

    イブラヒムはどうなる?

    イブラヒム、1536年に処刑されます…スレイマンに。

    上にみんなの没年を書いたけど、イブラヒムが誰よりも早く死んでしまいます。(→その時のあらすじ記事はこちら

    尊大な態度でスレイマンの不興を買ったとか、戦争に勝てなかった責任をとったなど、史実でも言われています。

    イブラヒムが攻めきれなかったのはサフィビー王朝。結局スレイマンはその後もずっとサフィビー王朝を攻略できなかったけど…オスマン帝国の数百年にわたる対立勢力なんですよね。

    笑顔

    現在の位置はイランあたりです。

    オスマン帝国外伝のドラマでは、ヒュッレムの策略によって殺されたように書かれていて、それもあるでしょうが、史実ではイブラヒムは「自分こそ皇帝にふさわしい」とかなり傲慢な考えに取りつかれて、行動も目に余るものだったと伝わっています。

    ミフリマーフの残した功績

    ミフリマーフ、結婚したリュステムが14年間も大宰相をやることから、ミフリマーフも一世を風靡します。

    巨万の富と権力を手にし、ヒュッレムの死後にはスレイマンを支える存在になります。

    ヒュッレムの死後に始まる弟のセリムとバヤジトの対立と戦争では、より皇帝にふさわしく勇敢だと言われていたバヤジトに私財を投じて加担しますが、負けてしまいます。(→その辺のあらすじはこちら

    勝って後宮に乗り込んできた、セリムの妻のヌールバーヌに負けを宣言して、ミフリマーフは後宮を去ります。(史実でこの辺は不確かです。)ただ、ミフリマーフが推挙した、ヌールの息子のムラトの妻サフィエは、その後ヌールを暗殺して権力を握り続ける女性です。因果応報…蛇の呪いは生き続けて、権力を手にした報いはどこかで晴らさねばならないということでしょう。

    今でもトルコには、ミフリマーフの建てたモスクが残っており、歴史的建造物として知られています。

    ミフリマースルタン・モスク

    トルコのイスタンブールには、世界的に有名な「ミフリマースルタン・モスク」があります。

    ミフリマースルタン・モスク
    • 施設名:ミフリマー スルタン ジャーミィ(Mihrimah Sultan Camii)
    • 住所:Karagümrük Mh., 34091 Fatih/İstanbul
    • 営業時間:8:00~21:00 ※礼拝時は入場不可
    • 年中無休

    雰囲気が明るくて入りやすくて、イスタンブールにあるモスクの中では一番観光客に人気です。猫がたくさん居ついているようなので(笑)猫アレルギーにご注意とありました。

    日本から行き、イスラム教の慣習を知らない方は、入るなら寄付はした方がいいでしょう。

    ミフリマーフを演じた女優さん情報(ペリン・カラハン)

    スレイマンとヒュッレムの娘。男子を産むたびに有利になるヒュッレムの立場として、失望の女児と落胆されたが、息子たちの後継者争いの中で唯一絶対の権力を握るための強力な味方と成長していく、頼もしい長女。史実では母ヒュッレムよりも有名で語り継がれている権力者。

    オスマン帝国外伝のシーズン3から華々しく登場した大人バージョンのミフリマーフ。演じたのは、女優のペリン・カラハンさん。

    16歳からのミフリマーフを演じた時、なんと35歳だったんです!

    2度の結婚と2度の出産を経た、2児のママとしても活躍。

    第6回ベイルート国際賞フェスティバル(2015)では、最優秀国際女優賞にも選ばれています。

    ペリン・カラハンさんのユーチューブ動画が大人気

    ペリン・カラハンさんは自身で料理の動画をちとって配信しているユーチューバーでもあります。2020年12月時点でチャンネル登録者数10万人越えの人気番組ですね!

    ↑↑の動画はスンビュル役のセリム・バイラクタルさんと共演していて、なんかすごくほほえましいです。というか、スンビュルがイケメンに見える(笑)

    30代後半に見えない美貌や、陰鬱な表情ばかりのミフリマーフとは違って、快活な素のカラハンさんが見たい方は、ぜひユーチューブものぞいてみてください!

    ドラマでのミフリマーフの振られ履歴…

    太陽と月の姫と呼ばれ、美しさを賞賛されていたミフリマーフだけど…

    • タシュルジャル…対立勢力だからと振られる
    • マルコチョール…「彼女は子どもすぎます」と振られる
    • アルカス・ミルーザ…年増のファトマ皇女に「ミフリマー様よりあなたが素晴らしい」と目移りされる
    • ペドロ医師(シーズン4でちょっと浮気)…リュステムに追い払われる
    • リュステム…冷たいミフリマーフに愛想をつかして浮気
    • アリ宰相…「私は一人で大丈夫」とばっさりと振られる

    男運ないにもほどがある…というか、男性の方が「美しいけど俺は別に…。」と振ってきているので、高慢ちきな態度とかが気に入られなかった様子です。

    数々の失恋も痛々しかっただけに、一瞬でもベネチアのペドロ医師と恋仲になれたことは良かったです。

    >>ペドロ医師とミフリマーフの恋のエピソードはこちら

    その後アリ宰相にバッサリと振られたときは驚いた…。

    他の男性陣には「皇女から想われると、重くて大変だよね…。」と同情したけど、アリ宰相は「皇女に対して失礼過ぎない?w」とちょっとミフリマーフに同情してしまいました。

    ミフリマーフの人生ダイジェスト

    • 少女の頃、マルコチョールに恋
    • ティーンズの頃タシュルジャルに恋
    • ティーンズでマルコチョールに再開して恋→破局(子どもすぎる、と振られる)
    • 17の時にリュステムと無理やり結婚
    • 娘1人、息子1人を産む
    • リュステム死亡後、大宰相になったアリと婚姻しようとするが、振られる
    • 1566年スレイマン死亡
    • 1574年セリム死亡
    • 1578年ミフリマーフ死亡

    ドラマではヒュッレムの後を継いで暗躍にのめりこんでくれると期待したものの…

    ムスタファに対してもリュステムに対しても、セリムに対しても…

    悪に徹しきれずに人間の甘さが出ていて、結局すべてミフリマーフの思惑とは逆方向に進んでいます。

    ヒュッレムやヌールバーヌのような「すべてを投げうっても思い通りにしてやる!」という気概がなく、皇女としてヌルヌルと育ってきた甘さが垣間見えました。

    残念です。

    ミフリマーフの残虐性こそもっともっとドラマファンは期待していただけに、ヒュッレム亡きあとのヌールやセリムに対する甘さにがっかりです。

    結局バヤジトに金銭的支援して、スレイマンパパに「お願い」しただけで、暗躍も何もしなかった。

    それじゃダメなんだよ…

    スレイマンパパに「お願い」プラス、暗躍できる手下を雇ってヌール抹殺+セリムに打撃!ムラトを策略でとどめて、ララタファは殺してソコルルには直接首を絞めて脅す、くらいしなきゃ。

    ヒュッレムならそのくらいやってました。

    ドラマでは、スレイマンが亡くなった年に、ミフリマーフはヌールに負けて宮殿を去り、エディルネの宮殿に隠居しています。

    子どもたちもいるし、財産もあるし、緩やかに穏やかに過ごしたと思われます。

    さいごに

    ミフリマーフ…母親もすごいけど、ミフリマーフもすごい。

    リュステムとヒュッレムとミフリマーフは、スレイマンに対してムスタファと対立するよう仕向けたとして、

    歴史的にもあまり好かれていない感じ…?

    ただ、皇族の中でも女性が力を持ち、政治に介入するようになったきっかけのヒュッレムと、

    その唯一の娘のミフリマーフは歴史上で無視できないほどの存在。

    いまでもトルコの歴史的重要人物として語り継がれています。

    って、オスマン帝国外伝を見なきゃ、一生知らなかっただろうトルコのこうした歴史。オスマン帝国外伝を見たら、めっちゃ興味津々に読むことができます。

    喜ぶ

    読む、と言ってもwikiですが(笑)

    トルコの大奥、オスマン帝国外伝、めっちゃ面白いです!

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    今回の参照元サイト:ウィキペディア