オスマン帝国外伝のソコルルとララ・ムスタファは実在?最悪の史実…

オスマン帝国外伝のシーズン4で大活躍(敵サイド)のソコルル宰相とララ・ムスタファについて調べてみました。

敵でものすごく憎たらしいんですが、なんだか印象的なお二方なので、実在の人物かどうか?そしてオスマン帝国のどんな立場の人だったのかを調べてみました。

出来れば…史実では不幸な人生を歩んでほしいと願って、詳細にわたって調べてみたので、

バヤジトファンは心してご覧ください!

ソコルルと師父ムスタファってドラマでどんな人?

ソコルルもララムスタファも画像ないから、綺麗なミフリマーフをお届けいたします💛

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ソコルルはどんな人?

オスマン帝国外伝のソコルルは、シーズン4で初登場した宰相です。ぽっちゃり系宰相で、最初はヒュッレムの手下的立場にいて

「こいつはリュステムっぽく、せこくて頭が回るなぁ」

と思ってました。

しかし…シーズン4の半ばになって、スレイマンがイランへ進軍したとき…皇帝代理としてイスタンブールにとどまったセリムとヌールバーヌは、同じくイスタンブールに残った宰相のソコルルと懇意になります。

セリムは…

「ムスタファが皇帝になったら、側近のタシュルジャルが大宰相になる。

バヤジトが皇帝になったら、リュステムが大宰相のままだ。

だが俺が皇帝になったら…その助けになった人を大宰相にするのになぁ…」

と、思わせぶりにソコルルを口説き落とします。

ソコルルは考えを顔に出さないぽっちゃり系なので、この口説きでセリムの味方になったのかなってないのか最初はよくわからなかった。

でも、口説き落とされていました。

ソコルルは結構頭良さそうで、先見の明がありそうなのに、

なんでセリムごときに従うの??

バカなの?

とずっと謎だったけど、その謎はララムスタファによって解かれました…。

師父ムスタファってどんな人?

師父ムスタファも、オスマン帝国外伝のシーズン4から登場した人物。

登場時はキュタフヤでバヤジトの軍師として活躍してました。バヤジトが立派な皇帝候補になれるようにと、母のヒュッレムが選んで付けた頭のいい、経験豊かな側近でした。

はねっかえりのバヤジトは師父ムスタファのアドバイスをちょくちょくはねのけて、皇族として不利な立場に何度も陥ったので、ララ・ムスタファも度々困り果ててましたね。

でもまぁ、バヤジトを息子のように気にかけてくれる頭のいいじいちゃん。

と思ってたのに…

信じてたのに…

シーズン4の半ばで、ヒュッレムがバヤジトを皇帝候補として後押しすると決めてから、セリム陣営にスパイとして、師父ムスタファを潜り込ませました。

ヒュッレムサイドは「師父ムスタファがこちらの目になって、セリムの悪事を見逃すまい!」と自信満々に送り込んだのに…。

バヤジトも師父ムスタファを信じ切っていたのに…。

セリムの配下としてセリムに仕えていたララムスタファを、セリムが口説きます。

その口説き方がまた…

「バヤジトじゃなくて、おれに乗り換えなよ」

というナンパ男のようなグダグダの口説き方www

いやいやいや…

セリム…

さすがにそんな頭悪そうな口説き方で、頭良さそうなララムスタファが寝返るわけないじゃん。

と思ってたのに…。

ララムスタファはあっさり寝返りました。

え…

ララムスタファもなんでこんな頭悪そうなセリムにつくの?

バカなの?こいつも…

と思っていたけど…。

ソコルルも、ララムスタファも、頭がいいからこそセリムを選んだのだと、後になってわかりました。

ソコルルもララ・ムスタファも何故セリムに味方したの?

ソコルルも、ララムスタファも、とっても頭のいい人でした。

2人とも、自分たちが(2人は親類?昔からの知り合いぽいです。)…

自分たちこそが権力をふるうために、一番操りやすそうな皇子をたてたのです。

  • ムスタファ…頭もいいし人格者
  • メフメト…早世
  • セリム…扱いやすいし頭悪め
  • バヤジト…勇猛果敢ではねっかえりで独断しがち
  • ジハンギル…病弱

側近たちが「誰が皇帝になれば、一番宰相たちが国を動かしやすいか?」と考えた時、セリムが一番扱いやすそう…。

だからこそ、ソコルルもララムスタファも、セリムを支持したんですね。

その狡猾な頭の良さが、

大っ嫌いです。

ソコルルやララムスタファは実在の人物かどうか。

そして2人はできるだけ無惨な人生を歩んでてほしい…。

そう思って2人のことを調べてみました。

オスマン帝国外伝のソコルルって史実ではどんな人?

ソコルルは、1506年~1579年を生きた、オスマン帝国の名大宰相として名高い人物(くっそ…大宰相になっちゃってました…!)。

時系列でソコルルの出世をみていきましょう。

ソコルルが大宰相になるまで。
  • 1506年…生まれる
  • 1546年…バルバロッサ・ハイレディン死亡。その後の海軍司令に、ソコルルが任命される。
  • 1561年…第二宰相に昇格(大宰相の一歩手前)。同じ年にバヤジトが死亡。
  • 1565年…大宰相になる。
  • 1566年…スレイマン死亡。セリムが皇帝となる。ここから死ぬまで、愚鈍なセリム皇帝に変わって、大宰相のソコルルこそが、オスマン帝国の実質の支配者として君臨する。
  • 1580年…死亡。

ムスタファやバヤジト、ジハンギルという卓越した頭脳や勇猛さを持った皇子たちが次々といなくなり、酒飲みで暗愚と言われたセリムしか残らなかったことに、オスマン帝国の皇帝スレイマンは嘆きました。

暗愚の息子セリムでは、いずれオスマン帝国は滅ぼされるに違いない…

そう思ったスレイマンは、セリムに変わって国を治める大宰相が必要と考えました。

皇帝の支配する国、という概念から政治を切り離して、大宰相こそが国を動かす懐刀というシステムを作り出したのも、やはりスレイマンでした。

暗愚のセリムはスレイマンの後に酒を飲みながら皇帝の座を継いだけど、実質政治には関わらずに酒を飲んで暮らしており、表のオスマン帝国を動かしていたのは大宰相のソコルルだったと言われています。

スレイマンが暗愚の息子に残した懐刀として腕を振るったソコルルは、名宰相として歴史に名を刻んでいます。

シーズン4で繰り返し、

「なんでこいつはセリムなんかの味方になるの?バカなの?」

と思ってきたけど、実はセリムが皇帝になった時に、実質国を動かす権力を握るための布石だったんですね。

そう思うと、ソコルルはすごく立派に見えてきました。

オスマン帝国外伝あるあるだけど、

ソコルルは「オッサンに見えるけど実は若いの?」

という法則に当てはまるらしく、セリムが皇帝になってから15年間、オスマン帝国維持に貢献します。

セリムの三つ子の娘の1人と結婚しており、皇族の婿としても権力絶大だったんですね。

ソコルル…シーズン4の間中嫌いだったけど、史実を調べてみると「暗愚のセリムに変わって国を支える懐刀としてスレイマンが残した名大宰相」って聞いて、なんだかちょっと見直しました(笑)

蓮

「暗愚セリム」ってところもいい響き…スレイマンパパ、気が付いてたんだね、やっぱり。暗愚だ。あんな奴、暗愚だ!

あの時バヤジトが一瞬素直に罪を認めていれば、バヤジトは帝都に帰ってスレイマンパパに叱られて、許されて、次期皇帝になっていたのかも…とまたまた考えちゃいました。

歴史は変わらないけど、せめてドラマでは…とかしぶとく思っちゃいます…しくしく。

ソコルルが作った橋が世界遺産になってるw

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歴史に名を遺すほどの名大宰相だったソコルルは、16世紀の末に建築家に命じて、橋を建設しています。

ボスニア・ヘルツェゴビナの東部のドリナ川にかかる橋は石作りの美しい建造物であるとして、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。

20世紀の2度の世界大戦で壊滅的な被害を受けましたが、再建されて現在も美しい姿を保っています。

ソコルル好きな人は訪れてみてはいかがでしょうか??

ソコルル嫌いな私だけど、世界遺産ならば…ちょっと行ってみたいです(笑)

 

蓮

【行きたいところリスト】

  • ブルサのムスタファの墓
  • ヒュッレムのモスク
  • マニサ
  • ソコルルメフメト・パシャ橋w←

オスマン帝国外伝のララ・ムスタファって史実ではどんな人?

ソコルル以上に大っ嫌いなララムスタファの史実も調べてみました。

バヤジトを処刑するときのあの感じとか、もうほんとに…

心の底から大っ嫌いなので、

願わくばソコルルみたいにもてはやされていなくて、しぼんだ末路を期待しつつ、調べてみました…。

蓮 驚き

しぼんでろ~!こいつしぼんだ末路をたどってろ~!

ララムスタファは、1500年~1580年に生きていた実在の宰相です。この当時80歳まで生きるってすごい!と思いますよね。エブッスードとかもかなり高齢に見えたし、意外と長寿の国なのか??

というか、シーズン4で初登場したときには、

「バヤジトの相談役のおじいちゃん…!」

と思っていたけど、ヒュッレムと同世代だからあの時に50歳くらいだったってことか。意外と若い?

人のいいじいちゃんっぽい風情だったのに、

突然の裏切りと突然の卑怯キャラ全開で、あっという間に視聴者から鬼のように嫌われた人物。

ちなみに「ララ」ってのは「家庭教師」って意味で、ドラマでも当初はバヤジトの家庭教師的な立ち位置でした。

史実ではセリムの側近で、偽の書簡を使ってスレイマンの中のバヤジトの地位を転落させた人として知られています。

ララムスタファの人生。
  • 1500年…生まれる
  • 1558年…ヒュッレム死亡
  • 1561年…バヤジト死亡
  • 1565年…ソコルルが大宰相になる
  • 1566年…スレイマン死亡
  • 1571年…ララムスタファが総大将としてキプロスを攻略(敵に対してかなり残虐な殺し方をした)
  • 1574年…セリム2世死亡。息子のムラトが即位する。
  • 1580年…一瞬大宰相になるが、同じ年に死亡

一番下の1580年のところで、かなりスッキリしました。

ララムスタファは、一瞬だけ大宰相になったけど、すぐに死亡してる!

同じ年にソコルルも死んでいるので、ソコルルの死後に一瞬大宰相になって、その年に死亡したんですね。

よし!

ララムスタファは史実でも残酷で卑怯で狡猾な人柄と言われており、キプロス攻略の時の敵に対するむごい仕打ちは語り継がれているほどです。

バヤジトに対してもひどい仕打ちをしたので、やっぱり好きになれないキャラでした。

さいごに

シーズン4では憎まれ役だったソコルルとララムスタファの史実、いかがでしたか?

間違いなく、人生で一番ハマったドラマとしてオスマン帝国外伝はいろんな人におすすめできる名作です!

トルコの歴史に深くなり、スレイマンが築き上げたオスマン帝国の時代に思いをはせつつ、散っていった多くの命を惜しまずにいられない…。

シーズン4でロスが激しいですが、またシーズン1から見直して、オスマンの空気に浸ろうと思います♪

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